けんちん汁と豚汁の歴史・由来の違いは?材料や作り方にも違いがある!?image001
寒い季節には、温かい食べ物が恋しくなりますよね。

そんな時にぴったりな食べ物が、
けんちん汁豚汁
皆さん一度は食べたことがあると思います。

でも、皆さんはこの2つの汁物の違いって何だと思います?
ぼんやりとは分かるかもしれませんが、はっきりとご存じの方は意外に少ないと思います。

そこで今回は、この2つの料理の違い等について、まとめてみました!

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けんちん汁と豚汁の歴史・由来の違いは?

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けんちん汁豚汁には、それぞれの誕生に違った歴史があります。

まず、けんちん汁については諸説ありますが、
神奈川県の鎌倉にある「建長寺」で精進料理として作られていた
という説があります。

建長寺で作られていた汁なので、
建長寺汁(けんちょうじしる)→けんちんじる
と名前がなまってついたそうです。

そして、豚汁についても諸説あるのですが、昔日本で、
肉食が禁止されていた時代に、食べても良いとされていた
猪肉を使った「牡丹鍋」が
由来だという説があります。

それがいつしか、猪の仲間である豚の肉を使うようになり、
現在の「豚汁」になったそうです。

こういった歴史的背景を知ると、この2つの料理に使われる
具材や調理法の違いが見えてきますよ!
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けんちん汁と豚汁の材料の違いは?

まず、大きな違いは、
けんちん汁は精進料理ということで、
肉を一切使わないのに対し、
豚汁豚肉を使用します。

つまり、肉が入っているかどうかということですね。

その他にも、けんちん汁は肉を使わないので、
出汁をとるにもかつお節を使わずに、
昆布やしいたけ
等で出汁をとります。

使う具材について、
けんちん汁里芋を使うことが多いのに対し、
豚汁じゃがいもを使うことが多いという点も
大きな違いですね。

また、お汁自体の味付けにも、基本的
豚汁味噌を使うのに対し、
けんちん汁醤油を使うことがほとんどです。

ざっくりしたイメージとしては、
豚汁味噌汁に近く、けんちん汁お吸い物に近い
味付けといった感じですね。
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けんちん汁と豚汁の作り方の違いは?

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これだけ由来や材料が違うけんちん汁豚汁ですから、当然作り方も異なります。

けんちん汁は下ごしらえとして、
煮る前に具材をごま油等で炒めてから味付けをする
のですが、
豚汁炒めることはしません

また、前述のとおり、
けんちん汁は出汁をとるのに、
動物性の具材を使わずに、しいたけや昆布を使う
のに対し、
豚汁には特に出汁の具材に制約はありません

私の感覚で言うと
・けんちん汁はしっかりと下ごしらえをして調理する和食
・豚汁は、具材をどばっと入れて煮るお鍋風。
という感じですかね。

豚汁は、具材を切って入れて味付けをするだけという感じなので楽で良いのですが、
けんちん汁は具材を炒めるプロセスがある分、微妙に面倒臭いのです・・・(笑)。


さらに、最近はけんちん汁と豚汁の違いが非常に曖昧になっていて、

・けんちん汁を味噌で味付けをする。
・けんちん汁風味のお汁に豚肉や鶏肉等を入れる。
・豚汁の味付けを醤油でする。
・豚汁の中に卵を入れる。


などなど・・・非常に自由気ままな調理法が世間ではまかりとおっています。

私の友人には、
豚汁にはラーメンを入れる
なんていう強者もいます(笑)。

でも、個人的には、
 美味しければ何でもオッケー。
という考え方なので、歴史的な背景や調理法を踏襲しつつ、他の調理法の良さを取り入れたり、
新たな味付けを模索してみたりするのはおおいに「アリ」だと思います。

その結果、より美味しい物ができるのであれば、言うこと無しですもんね。

皆さんも、基本として歴史的な調理法や由来を学びつつ、
その上で応用として、自分なりのアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。
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まとめ けんちん汁と豚汁、どちらも美味しい!


けんちん汁と豚汁にはそれぞれに
歴史的な成り立ちがあります。

一見、似たような2つの料理ですが、それぞれにしっかりした歴史的な由来が諸説あります。
けんちん汁は精進料理であり、豚汁は猪肉を使った牡丹鍋であるという由来があるように、
両者には動物の肉を使うかどうか
という点で、大きく異なっています。

この2つの料理を知る上では、こういった由来も頭に入れておいて損は無いと思いますよ!


材料や調理法の違いも理解しましょう!

けんちん汁は精進料理ということもあり、材料から出汁に至るまで、
基本的に一切の動物性の肉を使わない
のに対し
豚汁にはそういった制約はありません

また、けんちん汁醤油豚汁味噌
と両者の味付けの特徴にも大きな違いがありますね。

その他にも、野菜の種類や調理の順序、方法等に細かい違いがあるので、
お互いの調理法をはっきりと区別して、混同して覚えないようにしましょう。


基本を理解したら、自分なりにアレンジして
より美味しくしてみよう!

以上のとおり、両者とも歴史的に深い由来のある食べ物なのですが、
近年ではお互いの特徴が混ざってしまっていることが多いようです


小学校の先生をしている私の友人の話で、小学校の給食でけんちん汁が出るそうなのですが、
そのけんちん汁は味付けが味噌味なのだそうです・・・。

食育等が話題となっている昨今、教育の現場でそのような曖昧な料理が出るのは
どうかと思いますが、友人が言うには、そのけんちん汁はとても美味しいのだそうです。

私は、この友人の話を聞いて、「美味しいならいいよね」と思いました。

伝統的な料理の基本的な調理法や由来を理解することも、
もちろん大事ですが、
色々な文化が融合している現代ですから、色々な味付けを試して、
より美味しい料理にアレンジする
ことは全然ありだと、私は思います。

そんな私は、小さい頃におばあちゃんが作ってくれた豚汁に、
なぜか必ず半熟の卵が入っており、それがとても大好きだったので、
今でも豚汁を作るときは、卵も一緒に入れます。

本来の豚汁には、卵なんて入れないのでしょうが、
私は卵を入れた豚汁の方が100倍は美味しくなると思います。

もちろん、勉強やスポーツと同じで、応用の前にはまず、
しっかりと基本を固めなければなりません。

皆さんも「温故知新」の気持ちを忘れず、昔ながらの基本的な知識や技術を得た上で、
自分なりに工夫して、より美味しい料理を目指してみてはいかがでしょうか。

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