お気に入りのセーターやカーディガン。
シーズンに入って何度も着用しているうちに、
「あれ?すごい毛玉ができている…」
という悲しい経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
そんな時、
「毛玉はなぜできるのか?」
「毛玉ができにくい素材ってあるのかな?」
と考えるものですよね。
そこで今回は、アパレル会社で生地の仕入れ担当をしているわたしが、
毛玉ができる原因や毛玉ができにくい素材などを紹介したいと思います。
《目次》
1、毛玉ができるのはなぜ?
2、毛玉ができやすい素材は?
3、毛玉ができにくいオススメの素材は?
4、毛玉をできにくくする工夫は?
毛玉ができるのはなぜ?

なんで、お気に入りの洋服に毛玉ができてしまうのでしょうか?
その最も大きな原因は、摩擦によるものなのです!
服を着て動くことで表面がこすれあい、繊維の先端が毛羽立ってきます。
そして、毛羽立ったものが束になって絡まり毛玉になるのです。
そのため、特に摩擦の大きい脇の内側や袖に毛玉ができやすくなるのです。
だから、お気に入りの洋服は着る回数が多くなり、自然と毛玉ができやすいのです!
また、洗濯中の摩擦によっても毛玉ができやすくなるので注意が必要です。
毛玉ができやすい素材は?

セーターにはさまざまな素材がありますが、
その中でも特に毛玉ができやすい素材があるのです。
それはアクリルです!
アクリルは丈夫な繊維なのですが、その丈夫な繊維のため絡まりやすいのです。
さらに、できてしまった毛玉が自然に脱落せず、
せっかくのお気に入りの服の風合いを損ねてしまうのです。
ウールも毛玉ができやすいのですが、アクリルと違って、
ウールにできてしまった毛玉は自然に脱落しますので、
アクリルのようにびっしり毛玉ができることは少ないです。
つまり、アクリルなどの合成繊維は低価格で虫が食いにくい反面、
毛玉もできやすく、さらに自然に脱落しないので、
気付いたら「毛玉がびっしり」なんてことになるのです。
毛玉ができにくいオススメの素材は?

誰だってお気にいりの洋服に毛玉ができて欲しくないですよね?
のちほど毛玉ができにくくする方法はお伝えしますが、
まずは毛玉ができにくいオススメの素材を紹介します!
毛玉ができにくいオススメの素材は、ウールやカシミヤ、アンゴラです!
この素材は価格も高い高級繊維ですが、毛玉はできにくいです。
正確には毛玉ができにくいというよりも、できても自然に脱落するということですね。
ただし、「価格が高いから毛玉ができにくい」ではありませんよ!
先日、わたしのお店のスタッフが海外の有名ブランドのニットを買ったのですが、
少し着用しただけで毛玉ができた!と嘆いていました。
そして、わたしが品質表示を確認すると…「アクリル100%」でした。
こんなこともあるので、ブランド名や価格だけではなく、
きちんと素材を確認することが大事です!
毛玉をできにくくする工夫は?

毛玉を完全にできないようにするのは不可能ですが、
少しでも毛玉をおさえることができる工夫があります。
それでは、わたしが常に意識している工夫をお伝えしますね!
先ほど、「毛玉は摩擦によってできてしまう」ということをお伝えしました。
ということは、普段なるべく摩擦を起こさせないという工夫が必要です。
もちろん通常の生活をしていると仕方ない部分もありますが、
わたしが具体的に気をつけていることは、
まずベルトのバックルなどが
なるべく服に当たらないようにしています。
それと、ショルダーバッグやリュックなどによって、
肩の部分の毛玉もできやすいので注意しています。
その他には洗濯にも工夫が必要ですよ!
まず、洗濯物は必ずネットに入れるようにしてください。
あと簡単にできるのは、洗濯物を裏返しにしたり、手洗いモードにしたり、
とできる限り摩擦が起きないようにしましょう。
そして、わたしが毎日していることで、1番毛玉がつきにくい工夫があります!
それは1日の終わりに、着ていた服を洋服用のブラシで
表面の毛の流れを整えてください。
そうすれば、表面の絡まりをおさえることができるので、毛玉ができにくくなりますよ!
これはお店でお客様にもお伝えしているのですが、
みなさん「毛玉ができにくくなった!」と大変喜んでいただいています!
しかし、どれだけ気をつけても少なからず毛玉はついてしまいます。
そんな時は、手で毛玉を取ってはいけませんよ!
必ずハサミで慎重にカットするようにしてください!
ちなみに毛玉を手で取ると必要な生地まで取ってしまうので、
生地がどんどん薄くなってしまいますので絶対にしてはいけませんよ!
まとめ
毛玉ができやすい素材
アクリル毛玉ができにくいオススメの素材
ウール、カシミヤ、アンゴラ毛玉をできにくくする工夫
日常生活でなるべく摩擦を起こさせないようにする・ベルトのバックルやショルダーバックなどの摩擦に気をつける
・洗濯の際はネットに入れる、服を裏返しにする、手洗いモードで洗う
・着ていた服の表面を洋服用のブラシで整える
ニット製品は暖かくて着心地がいい反面、毛玉ができやすい素材です。
しかし、日ごろのお手入れや少しの工夫で毛玉ができにくくはなります!
ぜひ、大切な洋服を長く着るためにも、
毎日しっかりとお手入れしてあげてくださいね!
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