お屠蘇は何からできている?日本酒をお屠蘇にする簡単な作り方とお作法image001
お正月の飲み物、お屠蘇(とそ)
なぜお正月だけに飲むのでしょうか?

私が小さい頃、(ん十年前ですが)元旦になると毎年家族そろってお屠蘇をいただきました。
子供ながらに酔っぱらった?記憶があります。母はみりんで作っていたようですが、
味醂も多少のお酒は入っているものですからね。

みりんでも酔うこともあるんですね。
お薬みたいな匂いはするものの、何でできているのかとても不思議でした。
漢方薬の配合された屠蘇散と日本酒やみりんを使って作るのが一般的です

アルコールが入っていますので、たくさん飲めば酔うのは当然で、
飲みすぎれば飲酒運転にもなりますのでご注意ください。


とはいってもお屠蘇を酔うほど飲むこともないとは思いますが。
新年を迎えて家族で無病息災を祈って頂くものですからお作法を心得ていただきましょう

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お屠蘇とは?

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お正月にお屠蘇を飲むようになったのは平安時代です。
宮中の正月行事として始められその後一般的になったようです。

お屠蘇は、酒やみりんで生薬を漬け込んだ一種の薬草酒です
屠蘇』はとても難しい字を書きますが、解釈はいろいろあります。

』は『ほふる』、『』は『病をもたらす鬼』という意味で
鬼退治を意味するという説。

』は『邪気を払う』、『』は『魂を目覚めさせよみがえらせる』という
説などがあります。

微妙に違う解釈で諸説ありますが
厄を払っていい年を迎えたいという気持ちは
今も昔も変わらないのです

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お屠蘇の材料は?

お屠蘇を作る基本は赤酒、日本酒、みりんなどと屠蘇散です
地方によってはお屠蘇を作るにはコレ!というお酒もあります。

我が家のように全量をみりんでつくることもありますし、
大人だけの家族なら日本酒だけで作るのもいいですね。
砂糖を加えて甘めにするところもあります。

●カンタン派さん

まず、『屠蘇散(とそさん)』を買ってきてください。
大きいものではないので、わかりにくいかもしれません。

大きなリカーショップ、デパートのお酒売り場、
漢方薬専門店などで販売しています


お正月だけの飲み物なので1袋単位で売っています。
500円くらいですが、お店によっても違うでしょう。
ドラッグストアなどでは年末にはみりんのオマケについていることもあります。

●本格派さん

漢方薬の生薬が材料です
一般的には5~6種類が配合されていますが10種類以上のこともあります
専門店では効能や味にこだわって微妙に配合を調整しています。

主にこんなものが入っています。
白朮(びゃくじゅつ) キク科オケラまたはオオバナオケラの根
山椒(さんしょう)  さんしょうの実
肉桂(にっけい)   にっけいの樹皮、シナモン
桔梗(ききょう)   ききょうの根
暴風(ぼうふう)   セリ科ボウフウの根

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お屠蘇の作り方は?

●カンタン派さん

全量の半分をみりん、半分を日本酒くらいがオススメです
お銚子一本分として150mlずつを一つの容器に入れて屠蘇散を
これに浸しておくだけです


時間は5~8時間くらいが一般的です
大晦日の夜に用意して元旦の朝には、いいあんばいです
いただくときには屠蘇散はお酒から取り出しておきます

お正月用の改まった席で使うようなお銚子、盃があればなおよろしいのでございます。

●本格派さん

大晦日の夜に屠蘇散が入った袋を井戸の内側に吊るしておきます。
この袋は、三角に縫った赤い絹の袋です。


一晩吊るしておいた屠蘇散は元旦の早朝に取り出して日本酒やみりんに浸します。
長時間浸す必要はありません。

お屠蘇を頂く酒器も忘れてはなりません
屠蘇台に杯台、盃の大中小を置きます。
お屠蘇を入れておくお銚子には飾りのしをつけます。
酒器は朱塗りの物や白銀、錫(すず)などのお銚子と朱塗りの三段重ねの盃となります。
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お屠蘇の飲み方や作法は?

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おせちなどを頂く前にお屠蘇を飲みます

●カンタン派さん

新年の挨拶をしたあと、家族全員でお屠蘇をいただきます

近年ではお屠蘇を作って飲む人も少なくなっています。
お正月のセレモニーのお酒ですので
一年の多幸を祈りながら楽しく頂きます

●本格派さん

元旦の朝、早朝に汲んだ水(若水)で身を清めます。
初日の出や神棚、仏壇などを拝んだ後、家族揃って新年の挨拶です。
そして、お雑煮やおせちを頂く前にお屠蘇を飲みます

お屠蘇を飲むは、一家揃って東を向きます

年少者から順に飲みます
若者の精気を年長者に渡す、という意味合いがあります。

飲む時には、
一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし
と唱えます。

お屠蘇を注ぐ時には、三々九度と同じように、二度注ぐ形をして三度目に注ぎ、
飲む時も同様に二度口をつける形をして、三度目に飲みます


盃の持ち方は、両手を『』の形にして(左手が下)手を重ねて持ちます。
体の正面で胸の高さに盃を持ち上げてお屠蘇を受けます。

お屠蘇が飲めない時は、注がれる時に量を少なくしてもらい
軽く口をつけるようにするといいです。

お屠蘇もお酒ですから、飲みすぎに注意して
セレモニーとして楽しむのがいいですね。


本格的に井戸に吊るそうとしても井戸がない家のほうが今は多いですし
(我が家にもないです)、その井戸で汲んだ若水も身を清めるには厳しい季節です。
ひょっとしたら風邪をひいてしまうかもしれません。


家族揃ってお正月を迎えることができるということに感謝して、
無病息災を祈りながらお屠蘇をいただきたいものです

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