お雑煮を比較!関東と関西のお雑煮の違いはどういう理由でできたの?image001
お正月に食べる物で皆が一番楽しみにしているのはこれではないかなと思える献立、お雑煮
地域によって違いがある、という事は知っている方も多いと思うのですが、実際にはどれくらい違っているのでしょうか?

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関東と関西のお雑煮の違いは?

代表的な違いは「お餅の形」と「出汁」に尽きるかと思います。

関東の餅は角餅、関西の餅は丸餅が一般的です。

出汁は関東が澄まし汁(醤油)、関西は味噌(白味噌)仕立てが多いようです。
歴史としては関西の物の方が古いと言われています。

関東の特徴は?関東でも違いがあるの?

関東のお雑煮は四角い餅を焼いて使います。
「角がある物は縁起が悪い」として焼いて膨らませる事で丸くした物を使います。

出汁が醤油になったのは江戸が武家社会だったため「味噌がつく」(失敗するという意味)のを嫌い、新年の祝い料理から外したという説があります。

現在でも醤油生産のシェアは関東地方の方が高いですから醤油の方が好まれた、あるいは手に入りやすかったという事もあるかもしれませんね。

現在多いのは、うま味が多いとされる昆布と鰹の合わせ出汁を醤油で調味した澄まし仕立て
具は鶏肉、大根、小松菜、人参、かまぼこなど醤油味に合う淡白な物が多いようです。

澄まし汁ベースとはいえ各地で若干の違いはあり、特に変わっているのは岩手のくるみ雑煮があります。
くるみをすって作った味噌に、お雑煮の餅を取り出して付けるという物。
北海道沿岸部や東北などでは鮭といくらが入る豪華なお雑煮もあります

関西の特徴は?関西でも違いはあるの?

関西は丸餅をゆでて白味噌の出汁で食べます。
具は里芋や大根など、白味噌に合う根菜が入ります。

ただし、白味噌を使うのは関西全域というより近畿がメイン、というのが正しいかもしれません。

三重や福井では赤味噌の地域もあります。

四国の香川では白味噌ですが、入っているお餅は小豆あんのはいったあんこ餅が特徴。

また、九州は醤油出汁の地域が多いのですが、福岡県甘木地方は「蒸し雑煮」と言って茶碗蒸しにお餅が入った物を作るそうです。

そして山陰地方、主に鳥取の沿岸部のお雑煮は出汁が醤油でも白味噌でもありません
なんと、小豆のお汁が使われています。

これはぜんざいほどドロっとしておらず、汁に小豆が入っているスープ仕立てのような感じです。

塩味の家庭もありますが、甘くしすぎない砂糖入りのお家が多いです。
実は私の親戚に鳥取出身のお家があるのですが、そこのお雑煮がいつもこれで子供心に謎でした。
小豆は赤い事から魔除けの効果があるとされる話を後に知り、縁起を担いだ物なのかな?と思っています。

私の実家は関西なのですが、お節を色々と作るためか、お雑煮は澄まし汁に丸い餅が入っているだけのご飯の代わりのようなシンプルな物でした。

テレビの正月特集などを見ると出て来るお雑煮は、具のたくさん入った関東風の物が多かったのでもの凄く憧れがあり、大人になってから関東風のお雑煮を自作した事がありました。
ですが、食べて見るとしっくり来ないのですよね。

おいしいんだけど「お雑煮じゃない」みたいな感じ。

私だけかと思ったら男性作家の書いた雑誌のエッセイで、結婚して初めてお正月で雑煮を
ワクワクして待っていたら奥さんが京都風の雑煮を出してくれて
「おいしく食べたけど風変わりな味噌汁としていただいた」という記述があり「あっわかる!」と共感した事があります。

そこのお宅はご主人の実家も味噌仕立てでしたが、いわゆる田舎味噌で作った物だったそうで、後に元日はご主人の実家の味、二日目は奥さんの実家の白味噌味に落ち着いたらしいのですが、東京生まれの子供さん達は澄まし汁の雑煮が一番おいしいと言う、というオチを読んで、家庭の味の出来上がり方って面白いな~と思いました。
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お餅の形の違いは?

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そもそも関東のお餅はなぜ四角いのか。

実は餅が四角くなった大きな原因は出汁とおなじく武家文化の発祥の地、江戸にあります。

江戸時代、江戸城下は全国から単身赴任している武士が多く、男女比が1.8対1くらいの、男性が多い町でした。
また、政治の中心地であるため、現在と同様人口が急増を続けていました。

そのため家族で餅つきする家ばかりでなく、餅屋さんなどが多量の餅を素早く用意する必要がありました。
よって、手でちぎって丸めて整形するのではなく、のして固めた後で包丁で切り分ける製法が一般化したのだそうです。
また「敵をのす」という験担ぎもあるという説もあります。

関西の餅は古くからのスタイルを守って丸い形です。

古い時代の日本は農耕文化でしたから暦も農業に適した月の満ち欠けを元にした
太陰暦(旧暦)が使用
されていました。

お月様を尊ぶ風習があったため、丸い餅を満月に見立てて新年にその年の豊作を願ったと言われます。
そして餅、つまり米は元々神様への最上の御供えの一つです。

そのため神器の鏡を模して丸くしたという説もあり、現在でもそれが受け継がれています。
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まとめ

・関東と関西は餅の形も出汁も違う。
・関東は焼いた角餅&澄まし汁が主流
・関西は近畿圏の白味噌を初めとして、出汁のバリエーションが豊か。
・お餅の形の違いは武家社会、農耕文化それぞれに由来している。


今では色々な地域のお雑煮の作り方がわかるので、他の地方の物を作ってみる事もできます。
食べ比べてみると、自分の好きな味のルーツなどがわかったりして思わぬ自己発見があるかもしれませんね。

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