いよいよ受験シーズンの本番となりました。
神社にお参りして合格祈願される方も多いかと思います。
絵馬の正しい書き方を覚えて、
志望している所へのご縁を神様に結んでもらっちゃいましょう!
絵馬の由来は?
そもそも絵馬ってなんでしょう?「神社にぶら下がってる、ベース型っぽい飾り」
みたいなイメージがありますよね。
絵馬は現代では「お願い事を書く木の札」
という意味合いで使われますが、
由来はその名前で示されています。
元々、日本では神託による政治が行われており、
神様が現れる時は馬に乗ってやって来ると考えられていました。
そのため願い事を聞いてもらうため、
毎年神社に生きた馬を奉納していたのです。
ですが、現在でいうなら自動車にも相当する財産であり、
神社側でも生きた動物を管理するコストの問題が発生した事から
次第に「絵で描いた馬」で代用されていく事になります。
時代が変わって行くに連れ、絵柄も
馬ではない動物などが描かれるようになりましたが、
今でも名前に発祥の由来が残っているのです。
絵馬の正しい書き方は?
文面自体に決まったルールはありませんが、これだけは守りたいという注意点はあります。
1.裏に書く。
絵馬の表は図柄が入っていますから、願い事は「裏」に書きます。自分で絵を描いたりするタイプの物だと
表面にイラスト+願い事というパターンを見かけますが
本来、表面は御供えの代わりの絵なので、間違えないようにしましょう。
2.消えないように油性ペンで書く。
油性ペン、もしくは墨を使って書きます。書いた願い事が雨で流れて消えるなんて
縁起でも無いですので、水性ペンは使わないで下さい。
3.願い事は一つだけ書く。
あれもこれもと欲張って書き込むのはNGです。必ず叶えたいことを一つに絞って書きましょう。
それから、これはお願いの仕方ではないのですが、
絵馬を納めに行った時、他の人が奉納した絵馬を
撮影したりSNSに公開したりするのもNGです。
かわいい絵馬だったから、びっくりしたから…
その感情を誰かと共有したい気持ちはわからなくはないですが、
絵馬に書かれている事は本来神様が見るべき内容のはずです。
凝った絵馬を作って、人に見せたいと思う人は
本人がネットに公開すると思いますので、
見ず知らずの他人の物には触れないのがマナーです。
特に実名や住所が記載された物を、
意図せずであってもネットに無断公開すると
トラブルの原因になりますので慎みましょう。
神社によっては個人情報を隠すシールを
配布してくれている話を聞くにつけ、世知辛さを感じたのですが、
某SNSで絵馬の願い事を隠すための個人情報保護シールを
「神のみぞシール」という名称で商品化しては
という案を発見して日本語の無限の可能性を感じました。
※ちなみに私が見たのは
お坊さんが提案していたコメントだったので
色んな意味で脇腹がヒクヒクしました。
受験合格祈願をする絵馬の書き方は?

書き込む文章に関しては色んな説がありますが
「~しますように」と書くのは
願望している状態の継続(「~しますように」とずっと思い続ける事)を
お願いする事になるので願いが叶わない事になる、
という説があります。
ですので、文章で書くなら「絶対合格する」など、
言い切りの形にしておく方が好ましいようです。
おすすめなのは「合格祈願」と書く事です。
そして個人情報なのですが、祝詞をお願いする時は
きちんとした個人情報を記入しますので
絵馬の場合もそれに準じる、とする意見もあるようですが
絵馬が始まった頃は「寅歳女」のように
生まれた干支と性別のみを記したとの記録もあります。
住所は「○○県」まででも良いとする説もありますので
近年の情報通信事情を考慮しますとそれに従う事をおすすめします。
名前もイニシャルで問題ありません。
書き方見本の設置してある神社もありますので、参考にしましょう。
そして合格祈願のお参りの時は
絵馬を納めた後で他のお願い事をしたりせず、
合格祈願だけして帰りましょう。
代理人が書く場合の正しい書き方は?
願い事は最寄りの神社だったり、地域にある氏神様にお願いするのが良いと思いますが
そちらが絵馬の奉納を受け付けていなかったり、
祈願するなら霊験あらたかな神社が良いと思ったり、
祈願する本人が行けない所に絵馬を奉納したい場合もあるかと思います。
そういう場合は「『受験生』が『受験先』に合格!」という風に
「誰が」「どこに合格するのか」という事を書いた上で、
絵馬を納めに行った人の名前で奉納します。
くれぐれも「合格祈願 『代理人』」とは書かないようにしましょう。
これだと代理人の人が合格する事を祈願した絵馬になってしまいます。
絵馬ではないのですが、
私の弟が仮面浪人をした事があったのですが、
高校の同級生の進学先が九州で太宰府天満宮に
弟の本命への合格祈願をしてくれたという話がありました。
その時もきちんと頭の中で私の弟の名前を浮かべながら
「○○を合格させてやって下さい」とお参りをして来た、
という報告をくれて家族全員で感動した事があります。
結果は、合格しました。
この通り、代理のお参りでも効果はあると思いますので
誰を合格させたいのかという点はお間違えなく。
まとめ
・絵馬は文字通り「絵の馬」の意味でお供え物の馬の代わり。
・正しい書き方のポイントは3つ。
「裏面に書く」「油性ペンで書く」「願い事は一つだけ」
・合格祈願する時は「~しますように」
ではなく「合格する」など言い切りで書く。
・代理で奉納する場合、
誰を合格させて欲しいのかわかるように書く。
験担ぎと言えばそれまでですが、
ご神前で決意を新たにする事で
目標にしっかり向かうための切り替えもできます。
作法を守ってお参りして、合格をつかみましょう。
皆さんに良い結果が訪れる事をお祈りします。
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