あらあら。筆がとまってしまいましたね。
どうしました?
なるほど。「頂く」なのか
「戴く」を使うべきなのか分からない、
迷ってしまっているのですね^_^
でも、もう大丈夫ですよ。
なぜなら、あなたはこの記事に辿り着いたのですから。
口語調でまとめているのでスーッと入っていきやすく、
使える知識になるかと思います^_^
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
頂くの意味や正しい使い方は?

意味を見ていくにあたり、
成り立ちも知っていると面白いので
ここでは成り立ちや
日本だけでの使い方もご紹介しますね^_^
基本的な意味
頭や物の上に載せる、頭上にあるようにする。(例:王冠を頂く、頭上に星を頂く)
大切にする、価値のあるものを大切に扱う
自分より身分の上の者(人)をお迎えする
尊敬して尽くす(精一杯働く)
(例:非常に実績のある人を社長に頂く)
冠の上につけた金・銀・玉などの飾り
冠を数える時の単位
大切にする敬い扱うの意
<日本のみで用いられる意味>
もらう・食べる・飲む・買い取るなどの謙譲語(例:お茶を頂く)
苦労もなく手に入れる
事柄(思考・意識の対象となるものや、
現象・行為・性質(特徴)を指す語)の最も高いところ
(例:人気の頂点、先生から連絡を頂く)
自分の行動や飲食をするときに使う
(例のように使う)のが正しい使い方です。
<成り立ち>
会意兼形声文字(丁+頁)「上からみた釘(のちに横から見た
釘の象形に変化)」の象形と
「人の頭部を強調した」象形から
「頭の最上部」いただきを意味するこの文字が生まれました。
「戴く」の意味や正しい使い方は?

先程の頂くの項目同様、
こちらでも意味や使い方だけでなく
成り立ちも見ていきましょう。
先ずは意味から
意味:いただく
(頭の上にのせる、あがめる(きわめて尊いものとして扱う)有り難く受けるの意)
もらうの謙譲語
増える、増加する
目よりも高くものを捧げる
<使い方の例>
大会優勝の表彰状を戴くお土産を戴く
<成り立ち>
形声文字「皮の氾濫を止める為に建てられた良質の木の象形」と
握りのついた絵の先端に刃のついた矛の象形
(災害を断ち切る器具)の意味だが、
戴(サイ)に通じ同じ読みを持つ。
「戴」と同じ意味を持つようになって、
「載せる」の意味と人が鬼やらいにかぶる面をつけて
両手をあげている象形から生まれた文字。
<正しい使い方>
例:新聞に載る、積載、本を机の上に載せる、記載、千載一遇など
この例などからも分かるように
「戴く」は目に見える物品を使うのが
(四字熟語である千戴一遇は例外)正しい使い方です。
「頂く」と「戴く」の違いや使い分けは?

さて、それぞれの違いなんとなく掴めたかと思います。
自分の行動や飲食をする時に使う、
大切にする、敬い扱う場合は「頂く」
目に見える物品に使う、
有り難く受けるのが「戴く」でしたね。
そこを押さえた上で、
他にも違いがないか見ていきましょう。
実は戴くという文字は「常用漢字」ではないんです。
その為、学校や新聞、お礼状などの
公的文章では「戴く」は使わないんです^_^
新聞や学校では
そうだというのは分かるけど
「お礼状」となると字面が厳かというか
格式ばった印象を受け、
意識的に「戴く」を使っていた方も
おられるかもしれませんが、
いわゆる「公的文章」では常用漢字である
「頂く」を使うと覚えておきましょう。
ひらがなで「いただく」を使う場合もある?

一見ひらがなで書くとめんどくさがって
平仮名にしたという印象を受けますが、
実は「ひらがな」で書くのが正しい場合があるのです。
それはどういう場合かというと
補助動詞の役割を持っている時ですね。
補助動詞と言われてもピンとこない方も
おられるかもしれないので例をあげますと、
ご覧いただくとかお越しいただく
こういった場合です。
このような時は「漢字のいただく」を
使ってはいけませんのでご注意を。
また、「いただきます」も
ひらがなで書くのがただしいのです。
最後に

長文お付き合い頂き有難うございました。
最後に今一度まとめさせて頂きますね^_^
1.迷った時、公的文章は、
常用漢字である「頂く」を使う。
2.「戴く」は新聞に載る、本を机の上に載せる、
というように目に見える物品に使う。
3.平仮名の「いただく」は、
ご覧いただくとか(食事の時の)いただきます。
など補助動詞の役割を持っている場合に使います。
最後まで読んでくださり有り難うございました。
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